貿易業者にとって為替(円安・円高)はもちろん切っても切り離せないことですので、常に頭には入れて商売をさせていただいております。
というか、ワタクシ1日に数回は為替のチャートをチェックしております。
(参考資料)日本銀行HPより
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/intl/g18.htm/
ですが、「過度」な円安は本当に辛いです。3月末から4月の中旬までわずか3週間の間に為替は1ドル=115円から130円まで円安に推移しました。15円ですよ!15円!
2002年以来20年ぶりの円安水準となります。
今まで1ドルの商品は円に換算すると115円で仕入れできていたものが、130円で仕入れをすることになるので130円÷115円=1.13→113%の伸びということになります。ただただ為替だけで仕入金額が13%もアップすると、ちょっと企業努力のみでは商品価格の水準を維持するのは困難です、はい。
コロナ禍から少しずつ脱してきて、経済も動き出しました。飲食業のお客様、観光業のお客様もようやく動き出すことができとてもハッピーなことです。
ただ、停滞中は我々仕入れ業者も中々大変な状況でしたので、仕入れ能力(生産能力)を抑えておりました。いきなり経済が回り出しても仕入れ(生産)のキャパがまだまだ少なく、いきなりたくさんの仕入れ(生産)が難しく、またそのことで原料や商品の取り合いが発生し、原料や商品価格も高騰している現状です。
為替で13%も仕入れが上がり、原料不足で商品価格が上がり、輸送コストも上がる。中々正念場の状況ですが、困難な時こそ企業の底力が試されていると思います。
お客さまには商品価格の改定などでご負担をおかけすることになります。大変なご迷惑をおかけすることになりますが、少しでもご期待に応えられる商品づくり、サービスをご提供できるよう努めてまいりますので、引き続きどうぞ宜しくお願いします。