最近あたたかい日が多くなりましたね!春を感じる気候になってきました。
㈲海昇の相田健太です。
2月の中旬から今日までおよそ1カ月、この間に穴子の仕入価格が
高騰しました。平均2倍、サイズによっては2.5倍にもなるほどです。
例年2月~3月は韓国の漁場が時化(しけ=海上の荒れ)の影響で漁獲高が低下し、
穴子の供給が不足気味になります。
それでも、仕入価格が倍に上がったりすることはありませんでした。
ところが、今年は時化の影響と「上記の事由以外の事」から価格が高騰しています。
「上記の事由以外の事」、それは「韓国国内の需要の上昇」「中国からの需要の上昇」
そして「うなぎの価格高騰による穴子への代替え需要」が挙げられます。
韓国産穴子の供給傾向として、まずは自国韓国内への需要を優先します。
近年、韓国の方も穴子を食べられる方が増えたことにより年々韓国内からの需要が
増加しておりますが、時化などの理由で漁獲高が一気に減ると需要と供給のバランスが
崩れ、韓国内への供給で精一杯になります。
おのずと日本への供給がままならない状況になりますよね。
これだけではありません!
中国の影響が更に拍車をかけているんです。
中国産穴子を中国国内で加工製造した煮穴子(蒸し穴子)を日本へ輸入してくる
日本の業者さんが数社おられます。
ちなみに、この中国産煮穴子は皆さんがよく食べに行かれる回転寿司チェーン店でも
出されています。
ところが、中国産、最近中々漁獲高が上がらないようです。
こうなると韓国産穴子を求めてくる事は当然の流れになりますね。
やがて中国パワーに圧倒されるのでは、という危機感が日に日に増しております。
最後に、予想だにしなかった要因が!!
それはうなぎの価格高騰によってうなぎを扱う国内外の業者様が、
うなぎの代替え品として穴子を使用し始めた事です。
「穴子とうなぎは別物」
これだけは変わる事がない、と思っておりましたが。
以上の様な要因が重なって現在穴子の価格が高騰しております。
サイズによっては安定供給も難しい状況となっており、日頃穴子をご使用して頂いている
業者様には大変ご迷惑をお掛けしている状況です。
弊社の使命と考えております「穴子の安定供給」。
この事を少しでも早く元の状態に戻す事、そして、今後も同じような状態に陥る事を
想定した上で、少しでも回避できるよう新たな方法にも取り組んで参ります。
「穴子の安定供給」そして「穴子の本当の美味しさを皆さまにお届けする」事を
目指して今後も励んで参りますので、これからも宜しくお願い致します。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
☆穴子のことならおまかせください ㈲海昇 「穴子部長」のあなご日記☆