大親友のお母さまがお星さんになった

KentaAida 2024年10月31日

今日、大親友のお母さまがお星さんになった。

 

お店に行くといつもニコニコしていて、面白いこと言って笑わせてくれて、悩みも辛いこともガハハ!と言って吹き飛ばしてくれるような素敵なおばちゃんだった。

それが・・・、今週の夜中、車でひき逃げをされ息を引きとった。大親友のお店で夜中まで息子と一緒に頑張って働かれていて、帰宅される時の交通事故。加害者はハシゴ酒をした飲酒の20歳。しかも、ひき逃げ。最悪。

 

 

詳しいことを知る由もなければ、知りたいとも思わないけど、大親友やご家族のことを思うといたたまれなかった。ある日突然大切な人を、さっきまで元気に接していた大切な人を、理不尽な出来事で失ってしまう気持ちはいかばかりのものか。

 

 

よく息子たちには「パパはな、人前では泣かへんねんで。まあ、泣くとしたら親が亡くなる時ぐらいかなぁ。」なんて話をしている私。

この度、お通夜もお葬式も参列させていただいたが、涙が止まらなかった。息子に見られたら驚かれるであろうくらい涙が止まらなかった。

お通夜には平日にもかかわらず400人を超える方が参列されたと聞いて、生前のおばちゃんがどれほど皆さんから愛されているかが伝わってきた。お焼香の列が途絶えなかったもん。

 

喪主は大親友が務められていた。おばちゃんの夫=大親友の父がおられるにも関わらず喪主を務められたことに色々な責任を背負っているように感じた。

そして、お通夜もお葬式も大親友は立派に喪主をまっとうした。おばちゃんのことを、遺族のことを、参列者のことを思いやる挨拶に聞き入った。心の中で拍手を送った。

 

 

出棺後、大親友は一礼をして霊柩車の助手席乗り込んだ。その間、火葬場まで同席する遺族の方への配車準備が少し遅れていて、間が空いた。すると、大親友が突然車から降りてきて、見送りの私たちにこう言った。

「こんな形が変なことは分かりますけど、皆さんには伝えたいです。僕のお母さんは本当に最高のお母さんでした。優しくて、大好きなお母さんのことを忘れないであげてください。」

大親友の優しさと無念さが込められたその挨拶に、「分かってるよ!」「忘れないよ!」と列席者から声が飛んだ。そして、霊柩車は、おばちゃんは、我々のもとから去っていかれた。

 

 

「お母さんの死は悲しいことですが、お母さんの74歳の人生は悲しいことでは無い。」

そう気丈に喪主の挨拶をしていた大親友。涙は見せるものの気丈にやり遂げた大親友。でも、私は知っている。彼は鋼の心をもったアイアンマンでもなければ、スーパーマンでもない。どこにでもいる普通の心優しいあんちゃんだ。悲しみを背負い込んだ彼が、崩れてしまわないか心配だ。

 

大親友の妻も私の友人。その妻が私にLINEを送ってきてくれた。「旦那は大丈夫です。でも声をかけてもらえると助かります。旦那は、喋ってたら元気になるので、宜しくお願いします。」

優しい友人の言葉の通り、喋りの大親友を喋り倒させることをしたい。今からは俺たち親友の出番だ。少しでも早く和やかで平穏な日々を送れることを願ってやまない。

 

 

ふと空を見上げると、曇り空。太陽も陽を刺していない。おばちゃんのような元気いっぱいさとは真逆の空ではあるけど、おばちゃんならどんな空でも昇って行かれるだろう。

これからはお星さんになって大親友とお店のことを見守ってくれるに違いない。

 

 

私はおばちゃんと似たような年齢の両親がまだいるから、その両親を大事にすることでおばちゃんに恩を返します。そして、これからも大親友てっちゃんとその家族と仲良くしていきます。いつか心の底から笑って、てっちゃんとおばちゃんの話をしたい。

おばちゃん、今までどうもありがとう。どうか安らかにお眠りください。合掌。

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